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この3連休、まったく予定がなく、映画館や寄席に足を運び、暇をつぶす仕儀となった。たまたま上映していた「からかい上手の高木さん」という青春アニメを見た。原作は同名の人気漫画と聞く。瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に、中学3年の男女のひと夏を描いている。

客席を見渡せば、若い世代ばかり。中高年は自分ひとりかもしれない。ちょっぴり気まずかったが、作品を大いに楽しんだ。中学最後の夏なのだから、思い出をつくろう。劇中で、仲良し3人組が、やりたいことのリストを作り、実行する場面があった。やがて、それぞれが別の道を歩む。そんな切なさゆえの行動だろう。

多くの小中学校が、今週から夏休みに入る。今年はコロナの行動制限がない。少しでもいい思い出を、と願うのが親心か。でも、夏という季節は年を重ねるにつれ、色あせていく。とにかく酷暑が体にこたえる。どこも混雑し、交通費も宿泊代も高い。計画を立てること自体がおっくうだ。涼しい映画館や美術館で十分だ。

となったら、あまりに寂しい。誰もが「中学最後の」「10代最後の」夏を通り過ぎてきた。考えみれば、くたびれた大人だって、その年齢の夏は、これが最後だ。二度と戻らぬ貴重な時間であることに変わりない。今、やりたいこと、やるべきことのリストでも作って行動してみようか。ビールばっかり飲んでないで。

 

多くの小中学生が今週から夏休みに入る。今年はコロナの行動制限がない。少しでもいい思い出を、と願うのが親心か。しかし、大人にとってはとにかく酷暑が体にこたえる。どこも混雑して、交通費も宿泊代も高い。計画を立てること自体がおっくうだ。と言いたくなるのは分かる。しかし、誰もが通り過ぎてきた夏休みだ。考えてみれば、くたびれた大人だって、その年齢で迎える夏は最後である。貴重な時間なのだ。やりたいこと、やるべきことリストでも書いてみよう。