2/21 松本零士さん死去

松本零士さんが亡くなった。宇宙戦艦ヤマトや銀行鉄道999は名作だ。

・父は南方戦線に赴いた陸軍航空隊のパイロット。自身は生還したが、多くの部下を戦地で失った。自責の念を背負いながら戦後を生きる父から学んだことが、数多くの作品に通底しているのだろう。

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先日、実家の母から昔のアルバムなどを持ち帰るよう促され、段ボール一箱ほどの思い出の品を持ち帰った。高校時代の名簿や、三日坊主で終わった日記などである。そのなかに、中学の遠足の際、バスの車中で級友たちと歌った手書きの歌詞集を見つけた。懐かしい。

1970年代である。目的地までの道のり。好きな歌を持ち寄り合唱する。荒井(松任谷)由美さんの「あの日にかえりたい」や「『イチゴ白書』をもう一度」など当時のヒット曲があった。大人びた女子の選曲だ。人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌もあった。「ワープ」「波動砲」など作中の言葉がよみがえる。

作者の松本零士さんが旅立った。18歳のとき、漫画で身を立てる覚悟を決め、九州から夜行列車で上京した。車窓の闇を眺めていると、この世のものとは思えぬ美女が現れ、励ましてくれた気がした、と述懐している。後の名作「銀河鉄道999」のメーテルの原型だ。作品を通じ私たちにたくさんの夢を与えてくれた。

自慢の父親は、南方戦線に赴いた陸軍航空隊のパイロット。生還したが、多くの部下を戦地で失った。自責の念を背負いながら戦後を生きた父の背中から多くを学んだ。4畳半の部屋で夢を追う若者を描いた「男おいどん」から、広大な宇宙を舞台にした作品に通底するものは、何だろうか。命の尊さや、愛なのかもしれない。