6/9 マイナちゃんの混乱

目も耳も数字の「1」。マイナンバーをぐいぐい推してくるあのキャラは「マイナちゃん」というそうだ。デジタル庁はシロウサギの妖精と紹介している。我がスマホの中にも2匹(?)いる。ポイント申請やら何やらで必要というので、以前アプリを2つ入れたのだ。

さぞ便利になるに違いない。そんな期待もつかの間だった。マイナンバーカードをうまく読み取れない。急にブラウザーが起動したり、またアプリに戻ったりと目が回る。できることの全容をつかめない。たぶん当方の操作のまごつきも一因だったのだろうが、使いづらい印象が残った。今ではスマホの奥で眠ったままだ。

とかくお騒がせ続きのマイナンバーで、またトラブルだ。本人以外の口座の登録が多数見つかったという。名前がマイナ側は漢字、口座側はカタカナで照合できなかったらしい。誰もが予想できそうな齟齬なのに未対策だったとは。役所が無謬を目指す必要などない。一方で、行政への信頼を損ねる粗い仕事もまずかろう。

デジタル庁によれば、マイナちゃんの「1」のデザインは「1人に1つ」の意味なのだとか。別人とのひもづけが目立つ昨今の混乱は、残念ながら悪い冗談のようだ。マイナちゃん、目の形が「?」や「×」に変わってしまわないかと心配になる。ともあれ、マイナンバーが行政効率化に効くのは明白だ。急ぎ立て直したい。