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去年の今ごろは何をしていたのだろう。新聞の過去記事を読み返すと、当時の手に汗握る興奮がよみがえった。東京五輪・卓球混合ダブルス決勝で、水谷隼伊藤美誠がフルゲームの激闘の末、絶対王者の中国ペアを下した。日本卓球界初の金メダルに、列島は沸いた。

開幕前に、様々なすったもんだがあった。コロナの感染拡大で、1年延期と無観客開催を余儀なくされた。が、柔道、新競技のスケートボード、体操…。序盤から日本勢が躍動した。やっぱり五輪は素晴らしい、と中継にくぎ付けになった。各国選手が「日本のおもてなしは最高!」と発信してくれたのも誇らしかった。

祭りが終わって1年。疑惑が報じられた。東京五輪パラリンピック組織委員会の元理事が代表を務める会社が、大会スポンサーだった紳士服大手とコンサルタント契約を結び、約4500万円を受領していたというのだ。組織委の役員は「みなし公務員」だそうだ。東京地検特捜部が資金提供の趣旨などを捜査している。

大会の経費は、しめて1兆4千億円余り。巨額のマネーが動いた。そういえば、東京招致に際しても、贈収賄の疑惑があった。責任者だった日本オリンピック委員会の元会長がフランスの当局から事情聴取を受けた。こちらの捜査はどうなったのか。五輪ビジネスは公明正大に。これも、東京大会のレガシーになればいい。

 

東京五輪が終わって1年。疑惑が報じられた。組織委員会の元理事が代表を務める会社が、大会スポンサーだった紳士服大手とコンサルタント契約を結び、約4500万円を受領していたというのだ。資金提供の趣旨は何か。そういえば、東京招致に際しても、贈収賄の疑惑があった。日本オリンピック委員会の元会長がフランスの当局から事情聴取を受けた。こちらの捜査はどうなったのか。五輪ビジネスは公明正大に。これも、東京大会のレガシーになればいい。