12/14 こづかいの使い方

いまの子どもはこづかいを何に使っているのか。少し古いが、2015年の金融広報中央委員会の調査から引く。小学生は「おかしやジュース」、中・高校生では「友達との外食・軽食代」がトップだ。その後に「ゲームソフトやおもちゃ類」「まんが」などが続く。

05年度の調査でも上位はほとんど同じ項目が並んでいた。駄菓子屋で散財した我が身を顧みるに、子どものライフスタイルはそう変わらないのかもしれない。もっとも最近の物価高である。食料品や清涼飲料水の値段が続々と上がっている。このお菓子、買うべきか否か。財布を手にさぞかし悩みも深いのではと同情する。

防衛力強化の議論が大詰めを迎えている。焦点の一つが財源だ。金額は年4兆円。どんなに切り詰めたところで、とても足りそうにない。さてどうするか。一部では国債を発行する案が出ている。こづかいの前借りを頼むようなものだろうか。しかし、支出はずっと続く。親なら「返すあてはあるのか」とただすところだ。

同委員会のサイトには、金融教育の一環として、こづかい張のつけ方が載っている。その中に「物を買うときはよく考えてから買うこと」とあった。つまり収入に見合った賢い支出を、ということであろう。それでも必要なものがあれば、理由を説明して増額の交渉をするのが筋のはず。残念ながら、国庫にお年玉はない。