3/6 国際女性デー

あさって3月8日は国際女性デー。1977年に国連が制定したが、ルーツは20世紀初頭にある。当時ロシアは第1次世界大戦に参戦したが敗戦が続き、女性の工場労働者らがストライキを始めたのがきっかけとされる。生みの親のロシアで国際平和への決意は聞けそうにないか。

 

あさって3月8日は国際女性デー。1977年に国連が定めた記念日で、さまざまな分野での女性の功績を祝うイベントなどが行われる。昨年、岸田文雄首相がこの日のシンボル、ミモザの花にちなんだ黄色いネクタイを着用するなど日本でも広く知られるようになった。

ルーツは20世紀初頭の欧米。国際的な社会主義運動を背景に女性解放の機運が高まった。普及に寄与したのがロシアだ。経済力を総動員し、第1次世界大戦に参戦するも、敗北が続く。「パンをよこせ」「戦争をやめろ」と女性の工場労働者らがプラカードを手にストライキを起こした。ロシア旧暦17年2月23日のことだ。

グレゴリオ暦では3月8日。国際女性デー制定のゆえんの一つになった。食料の不足や大勢の兵士の死が、女性たちに国を超えて手を携えさせたのだ。77年の決議時の名称は「女性の権利と国際平和のための国連の日」という。「女性の日」とはいえ、人権や平等の精神や平和の尊さに共鳴するすべての人のための記念日だ。

生みの親のロシアでは、女性に花やチョコレートを贈る、欧米や日本のバレンタインさながらの日になった。革命に火がついたあの日から106年。ロシアは再び総力戦のさなかだ。ウクライナ侵攻後、昨年の女性デーでは女性兵士に感謝を述べたプーチン大統領。2日後、国際平和への決意の言葉など聞けそうにないか。